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 ■ 加工 (かこう)

民法が規定する所有権の取得方法の1つです。他人の物体を加工して新たな物体となった場合は、その新たな物体の所有権は、元の物体の持ち主が取得します (民法246条1項本文)。ただし、加工することで、元の物体よりも価値が著しく上がった場合は、加工した人が所有権を取得します(民法246条1項ただし書)。
また、加功した人が材料を提供している場合、「材料費+加工による増価分」が、「元の物体の価値」を超えた場合は、加工した人が所有権を取得します。
他の添付系(付合、混和)と同じように、加工によって2つのモノが1つになるわけですから、所有権を失ってしまう人が出てきます。所有物が消滅することでその人は損をするわけですから、所有権を得た人に対して、「得した分のお金をよこせ」 と請求することができます (民法248条)。
もっとも、普通は、加工に際してどちらが所有権を取得するかの合意がありますから、この条文が意味を持つのは、例外的なケースに限られると思います (東急ハンズに木材を持ち込んで加工してもらった場合、いくら著しく価値が増加したとしても、当然に返してもらいますよね。それは、「東急ハンズが加工をする。私はお金を支払う。新たにできた物体は、わたしのものです」という請負契約を、東急ハンズと結んでいるからです)。
(2005.10.23)

 ■ 瑕疵 (かし)

「疵」とあるように、キズがあること、つまり、欠陥や欠点を意味します。例えば、パソコンを買って帰宅し、いざ使おうとしたら起動しなかったという場合に、「瑕疵あるパソコンを購入してしまった」と言ったりします。
法律用語としては、法律や当事者の予定する性質・状態が欠けていることをいいます。物だけでなく、意思や行為に対しても使います。
(2005.9.28)

 ■ 果実  (かじつ)

「果実」 と言えば、 「くだもの」 ですが、法律の話をする時は、よりずっと広い意味で使われる奇妙な言葉です。 法律用語としての果実には、以下の2種類があります。
  1. 天然果実  ある物から自然に産出する物
    (例) 牛乳、 みかん、 石炭
  2. 法定果実  ある物を使用させる対価として受け取るお金など
    (例) 家賃、 地代、 利息
果実に対して 「元物 (げんぶつ)」 という言葉があります。元物は、果実を生み出す物、すなわち、乳牛や賃貸家屋、貸付元本のことです。 元物は持ち主のものだということは当たり前ですが、生み出される果実は誰のものか、というと、少し微妙です。 他人から借りた土地で貸し駐車場を経営する時の駐車料金 (=果実) は、特別の約束でもしない限り、土地の持ち主のものではありませんよね。 民法89条は、 「天然果実は、果実が元物を離れる時点において、取得権を有している人のものになり、法定果実は、取得権を得た時から失うまでの期間に応じて日割計算で取得する」 と規定しています。
果実の収取権者 (取得する権利を持つ人のこと) の例としては、まずは元物の所有者 (民法206条) がいます。 しかし、以下の者がいる場合は、原則として彼らのものになります。
・ 地上権者 (民法265条)        ・ 永小作権者 (民法270条)
・ 留置権者 (民法297条)        ・ 不動産質権者 (民法356条)
・ 使用借主 (民法594条)        ・ 賃借権者 (民法601条)
・ 善意の占有者 (民法189条)
(2005.12.1)

 ■ 為替手形 (かわせ てがた)

「後でこの紙を持ってきた人に、お金を払ってあげてね」と第三者と約束し、発行された紙のことです (発行することを、法律用語で「振出し」といいます)。 約束手形の場合、手形を発行した人は支払いをする人でもあるわけですが、この為替手形の場合、手形発行人から委託された第三者(主に銀行)が支払をする人となります。 利用方法としては、海外送金の際によく使われます (現金をそのまま送るというリスクを回避するため)。
手形の所持人は、手形に記載されている満期の日 (詳細は「満期」の項をどうぞ)に、お金を支払ってもらえます。
略称は、「かわて」ではなく、「ためて」というようです。
(2005.9.26)

 ■ 鑑定 (かんてい)

裁判官は、争いのある事実を認定するために、「証拠調べ」を行います (詳細は、「証拠調べ」の項をどうぞ)。しかし、裁判官といっても人間です。何事にも精通しているわけではありませんから、判断しかねることもあります。そこで、専門的知識を有している第三者に、判断・意見を求めることがあります。このことを「鑑定」といいます。
この判断・意見を求められた第三者のことを「鑑定人」、この第三者が鑑定の経過・結果について記した書面のことを「鑑定書」といいます。
(2005.9.25)


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